買取店と似たようなものに、質屋があります。どちらも、所有物を渡し査定をして貰い、そして現金を受け取ることができます。しかし、買取店と質屋の間には、明らかな相違点があります。ここでは、買取店と質屋の一般的な違いについて、お話していきます。
まず、買取は、転売にも相当し、買取店を営む場合は古物営業法の古物商の許可を受けなけれはならず、許可の窓口は警察署になります。買取に相当する物は、一度使用された物品等のことであり、法律上、古物と見なされます。一方、質屋は、質屋営業法に基づき、買取店と同様、許可の窓口は警察署になります。しかし、質屋で扱われる物品等は質草と見なされ、質屋に物品等を渡すことを質入れと言います。
さらに言い換えれば、民法上の物権移動と担保権設定の相違になります。買取の場合、所有していた物をそれ相応のお金と交換できます。買取契約をした場合、すでに自分の物ではありません。すなわち、買取店に買い取られた時点で、その物の所有権が買取店に移動することになります。買取店は、さらにその物を任意の人々に売却することで利益を得るため、買取店の買取は転売にも相当します。
質屋の場合は、あくまで担保になります。自分の所有していた物品を預けることで、金銭を借用する意味になります。ただし、物品を手渡しただけでは、預けた物品の所有権は移動しません。消費者金融の返済日のように、借用した金銭の返済日あり、返済不可能になった場合、質流れ、とされ質屋に所有権が移動し転売の対象となります。
買取店においては、単なる物品の売渡しを行うのであり、質屋においては、物品を基準にした金銭の借用が行われる、と言えるでしょう。
この違いは、買取店と質屋の扱う物品の相違にも現われています。買取店の場合、扱う物品を特化し、例えば、時計、本、DVD、あるいは車、バイクなどの買取専門店が多数あります。一方、質屋においては金銭の借用が主業務であり、扱う物品を特化せず、専門店というよりは何でも扱うスーパーマーケットのようなものと言えるでしょう。
もちろん、受け取る金銭にも差が出ます。例えば、買取店では専門分野を扱っているため、人気商品には意外な高価が付けられたり、あるいは人気がなくても低価格でも買い取ってくれる場合があります。一方、質屋は扱う特化品がないため、相場以下で引き取られる場合があります。質屋はあくまで、金銭の貸与を行い、当然利子も換算されます。質屋を利用する場合、消費者金融の形が変わったもの、との認識をしておきましょう。